寄席(よせ)(読み)よせ

知恵蔵 「寄席(よせ)」の解説

寄席(よせ)

落語講談浪曲漫才奇術、大神楽(だいかぐら)など、大衆芸能を演じる劇場。演芸会自体をいう場合もある。寄席の経営者は席亭。東京では落語以外を色物と呼ぶ。年間を通して開場している定席(じょうせき)は、東京では上野・鈴本演芸場、新宿・末廣亭、浅草演芸ホール池袋演芸場三宅坂・国立演芸場の5席と、不規則だが日本橋・お江戸日本橋亭、上野・お江戸上野広小路亭など。大阪に天満天神繁昌亭、なんばグランド花月、名古屋に大須演芸場会館やホールでの単発の会がホール落語、地方での興行は地域寄席。

(太田博 演劇・演芸評論家 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android