寄託・寄托(読み)きたく

精選版 日本国語大辞典 「寄託・寄托」の意味・読み・例文・類語

き‐たく【寄託・寄托】

〘名〙
① 人やものを他人にあずけ、その処理保管などをたのむこと。自分の身を他に委ねる時にもいう。委託
菅家文草(900頃)六・水仙詞「寄託浮査玉都、海神投与一明珠」 〔蜀志‐李厳伝〕
② 他にことよせること。
※比興詩を論ず(1905)〈角田浩々歌客〉一「事に寄托して自家の志を歌ふ」
③ 物の保管を他人に頼み、相手がこれを受け取ることによって成立する契約
民法(明治二九年)(1896)六五七条「寄託当事者一方相手方の為めに保管を為すことを約して或物を受取るに因りて其効力を生ず」

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