富士田吉治(読み)ふじたきちじ

百科事典マイペディア 「富士田吉治」の意味・わかりやすい解説

富士田吉治【ふじたきちじ】

長唄唄方の芸名。4世まであった。初世〔1714-1771〕は,もと一中節の太夫。のち長唄に転じた。名人といわれた美声持主で,唄浄瑠璃と呼ばれる長唄の一分野を拡充した。また《鷺娘》《吉原雀》などの名作を残し,浄瑠璃との掛合という演奏形式を始めるなど,数々の新機軸を生み出した。一時,吉次を名乗る。

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