富士絹・不二絹(読み)ふじぎぬ

精選版 日本国語大辞典 「富士絹・不二絹」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐ぎぬ【富士絹・不二絹】

〘名〙 経(たていと)、緯(よこいと)絹紡糸を使用した平織物。織り上げたのち、精練・漂白などして羽二重のように仕上げたもの。裾回し、襦袢衣服風呂敷・婦人服地などに用いる。明治後期、富士瓦斯紡績株式会社の考案になるもの。
望郷(1925)〈池谷信三郎〉緩徐調「恵吉の富士絹ワイシャツを」

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