富津[市](読み)ふっつ

百科事典マイペディア 「富津[市]」の意味・わかりやすい解説

富津[市]【ふっつ】

千葉県南西部の市。1971年市制。北部の富津岬は東京湾に突出する砂嘴(さし)で,近世末に砲台が置かれ,明治以後は海堡が築かれた。岬から北の海岸は1985年埋立が完了し,京葉工業地域南端の臨海工業地域として開発され,東京電力富津火力発電所,新日鉄研究所,富津埋立記念館などがある。岬から南の海岸は南房総国定公園に属し,海水浴場も多く,点在する漁業集落は観光漁業が中心で,東京湾観音,鋸(のこぎり)山などの観光地がある。鹿野(かのう)山中腹にマザー牧場,ニホンザル生息地の高宕山山麓に高宕山自然動物園がある。内房線,館山自動車道が市域を縦貫し,南西部の金谷港から久里浜へ東京湾フェリーが通じる。東日本大震災で,市内において被害が発生。205.53km2。4万8073人(2010)。
→関連項目富津[発電所]

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