寒冷障害(読み)かんれいしょうがい(英語表記)freezing injury; cold injury

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寒冷障害」の意味・わかりやすい解説

寒冷障害
かんれいしょうがい
freezing injury; cold injury

全身が低温にさらされて体温が 30℃以下になると,人間感覚を失い,やがて嗜眠昏睡に陥り,脈拍,呼吸も次第に弱くなって,ついには凍死する。超低温ではしばしば組織液凍結を伴い,氷点付近の低温環境では,局所凍傷と浸足病が起きてくる。浸足病は,凍結するほど冷たくはないが,湿った状態に足を長時間おいたときに生じる。凍傷と異なり,主として神経と筋組織損傷が起る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android