デジタル大辞泉
「寛弘」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
かん‐こう クヮン‥【寛弘】
[1] 〘名〙 (形動) ひろいこと。特に心や度量がひろいこと。また、そのさま。
寛広。
寛宏。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九「寛弘の心広大の量あるものあり」 〔漢書‐元帝紀賛〕
[2] 平安中期、一条、三条両
天皇の代の年号。天変地災により長保六年(
一〇〇四)七月二〇日
改元。寛弘八年六月以降三条天皇。寛弘九年一二月二五日長和と改元。
出典は「漢書‐元帝紀賛」の「寛弘尽
レ下、出
二於恭倹
一、号令温雅、有
二古之風烈
一」。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「寛弘」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
かんこう【寛弘】
日本の元号(年号)。平安時代の1004年から1012年まで、一条(いちじょう)天皇、三条(さんじょう)天皇の代の元号。前元号は長保(ちょうほう)。次元号は長和(ちょうわ)。1004年(長保6年)7月20日改元。天変地妖の凶兆を避けるために行われた。『礼記(らいき)』を出典とする命名。寛弘年間初めに花山(かざん)法皇を中心に編纂された『拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)』が成立した。この頃が王朝宮廷文学の最盛期で、一条天皇の宮廷では紫式部・和泉式部らが活躍した。1011年(寛弘8)、一条天皇は三条天皇に譲位した。
出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報