寡頭支配の鉄則(読み)かとうしはいのてっそく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寡頭支配の鉄則」の意味・わかりやすい解説

寡頭支配の鉄則
かとうしはいのてっそく

R.ミヘルス民主主義が実現するとするならば,民主主義を主張する進歩的政党内部において実現しているはずであると考え,ドイツイタリアの社会主義政党の実態を調査した。ところが期待に反して,そこに寡頭支配が出現していることを知った。そして彼はその理由を検討して,集団規模が拡大するに伴い技術的,実際的必要から役割分化や階層的秩序が生れ,上層部に組織活動に専念し,戦略・戦術上の秘密を独占する指導層が形成されることを知った。彼はこれを避けがたい法則であるとして,寡頭支配の鉄則と名づけたのである。

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