寸胴切(読み)ずんどぎり

精選版 日本国語大辞典 「寸胴切」の意味・読み・例文・類語

ずんど‐ぎり【寸胴切】

〘名〙
① まっすぐに断ち切ること。まっすぐ横に切ること。輪切りにすること。または、そのような形のもの。筒(つつ)切り。ずんぎり
※俳諧・崑山集(1651)九「立かくす木々の梢やすんと霧〈一鶯〉」
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一六「宗近君はずんど切(ギリ)の洋袴を二本ぬっと立てた」
② 茶入などの頭部をまっすぐに断ち切ったもの。ずんぎり。
植木などの大木の幹を適当な高さに切り残しておいて、茶室の庭などの飾りとするもの。ずんぎり。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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