寺島 花野(1代目)(読み)テラジマ ハナノ

20世紀日本人名事典 「寺島 花野(1代目)」の解説

寺島 花野(1代目)
テラジマ ハナノ

明治・大正期の地唄箏曲



生年
安政2年6月13日(1855年)

没年
大正9(1920)年2月3日

出生地
尾張国(愛知県)

経歴
安藤検校浪花一に地唄、箏曲、平曲、胡弓を師事。また大阪の中沢検校から野川流三味線本手を学んだ。名古屋盲啞学校教員、国風音楽会会長を務めた。大阪の岸岡祥光、東京の山室保嘉とならび“胡弓三名人”といわれた。作品には明治新曲が多く「新高砂」など。小林ゆき、水野はななどの門下を育てた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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