対抗(読み)タイコウ

デジタル大辞泉 「対抗」の意味・読み・例文・類語

たい‐こう〔‐カウ〕【対抗】

[名](スル)
互いに勝利を争うこと。互いに張り合うこと。「他店対抗して安く売る」「対抗策を練る」「都市対抗野球」
私法上、当事者間で効力の生じた法的関係第三者に主張すること。
競馬競輪などで、本命優勝を争うと予想される馬や選手
[類語]対決競争敵対向かう突っかかる挑む立ち向かうかかるぶつかる対する相手取る向こうに回す向こうを張る競う比べる競合角逐かくちく勝負り合い競技プレー争う張り合うせめぎ合う渡り合う遣り合う先を争うしのぎを削る火花を散らす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「対抗」の意味・読み・例文・類語

たい‐こう‥カウ【対抗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 互いに勝利を争うこと。はりあうこと。きそいあうこと。対立すること。
    1. [初出の実例]「正義達徳の君子たらんと欲せば〈略〉酒色の快楽、世の物議、社会の風潮、又或る時は剣戟に向って十分に対抗するを要す」(出典:真理一斑(1884)〈植村正久〉六)
  3. 私法上、当事者間で効力の生じた法律関係を他の人に対して主張すること。
    1. [初出の実例]「善意の第三者に対抗することを得ず」(出典:民法(明治二九年)(1896)一六条)
  4. 二軍に分け、一方を敵とみなして行なう軍隊の実地運動。
    1. [初出の実例]「ラアゲヰッツ村の辺にて、対抗は既に果てて」(出典:文づかひ(1891)〈森鴎外〉)
  5. 競馬、競輪などで、本命に次ぐ能力があると予想されるもの。
    1. [初出の実例]「本命は鬼頭真之介、対抗は原田大輔、ダークホースが大山乙彦ということになっているが」(出典:光と影(1960)〈三好徹〉二章)

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