デジタル大辞泉
「対抗」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
たい‐こう ‥カウ【対抗】
〘名〙
① 互いに勝利を争うこと。はりあうこと。きそいあうこと。対立すること。
※真理一斑(1884)〈
植村正久〉六「正義達徳の
君子たらんと欲せば〈略〉酒色の
快楽、世の
物議、社会の
風潮、又或る時は
剣戟に向って十分に対抗するを要す」
② 私法上、当事者間で効力の生じた法律関係を他の人に対して主張すること。
※
民法(明治二九年)(1896)一六条「
善意の第三者に対抗することを得ず」
③ 二軍に分け、一方を敵とみなして行なう
軍隊の実地運動。
※文づかひ(1891)〈
森鴎外〉「ラアゲヰッツ村の辺にて、対抗は既に果てて」
④ 競馬、競輪などで、本命に次ぐ能力があると予想されるもの。
※光と影(1960)〈
三好徹〉二章「本命は鬼頭真之介、対抗は原田大輔、
ダークホースが大山乙彦ということになっているが」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報