射ゆ(読み)イユ

デジタル大辞泉 「射ゆ」の意味・読み・例文・類語

い・ゆ【射ゆ】

[動ヤ下二]《動詞「い(射)る」の未然形に、古く、上一段にも接続したといわれる受身の助動詞「ゆ」が付いて一語化したもの》射られる。
「―・ゆ鹿ししをつなぐ川辺和草にこぐさの身の若かへにさ寝し児らはも」〈・三八七四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「射ゆ」の意味・読み・例文・類語

い‐・ゆ【射ゆ】

連語〙 (動詞「いる(射)」に受身の助動詞「る」の古形「ゆ」の付いたもの。あるいは「射る」の自発・受身とも) 射られる。
書紀(720)斉明四年五月・歌謡「伊喩(イユ)ししを 認(つな)ぐ川辺の 若草の 若くありきと あが思(も)はなくに」

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