尊延寺村(読み)そんえんじむら

日本歴史地名大系 「尊延寺村」の解説

尊延寺村
そんえんじむら

[現在地名]枚方市尊延寺一―六丁目・尊延寺・氷室台ひむろだい一丁目・宗谷そうや一―二丁目

生駒山地の西部延長部にあたる津田つだ山中穂谷ほたに川上流の狭い段丘上に位置する。山城国に至る宇治街道が村内を貫通する。交野かたの郡に属し、北東は山城国綴喜つづき郡、南は穂谷村津田村。村名は村内にある尊延寺の名による。「日本紀略」天長八年(八三一)八月二〇日条に「山城河内両国各加氷室三宇、供御闕乏也」とみえ、このとき河内国に増置された氷室の一つが当地に置かれたといわれる。村西部山間の室谷がその跡と伝えるが(大阪府全志)遺構は残されていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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