小国盆地(読み)おぐにぼんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小国盆地」の意味・わかりやすい解説

小国盆地
おぐにぼんち

山形県南西部,飯豊山地朝日山地にはさまれた盆地。朝日山地南面を流れて日本海に注ぐ荒川に飯豊山地北面の玉川と中間地帯を西流する横川合流,堆積した地域。冬の季節風のもたらす雪のため積雪量が多く,日本屈指の深雪地。荒川の赤芝峡など景勝地が多い。天正 19 (1591) 年蒲生氏は上郡山氏をこの地に封じ,強力な権力を保持させた。上杉時代には御役屋を設け屯田兵を配置していたところである。荒川に沿って国道 113号線,JR米坂線が通り,小国駅付近は盆地の中心。化学工業が発達している。

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