小塩窯跡(読み)おしおかまあと

日本歴史地名大系 「小塩窯跡」の解説

小塩窯跡
おしおかまあと

[現在地名]西京区大原野小塩町

小塩川北岸丘陵、府道向日町善峰むこうまちよしみね線南側に所在する平安時代前期―中期の窯跡。府道と小塩川の間に遺物散布、畑の開墾に際し多量の陶片が発見され、遺跡の存在が知られた。陶片には焼けひずんだもの、焼成のときに溶着した破片などがあり、窯跡と推定されている。周辺には他にも窯跡が発見されているが、大原野一帯は本格的な調査が行われたことがなく、窯の規模・分布状態など不明の点が多い。

ここで発見された陶器片は暗灰色で硬く焼きしまったものが多い。緑釉を施したものと施さないものがあり、大小の碗・皿などの器形がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android