小布勢神社遺跡(読み)おふせじんじやいせき

日本歴史地名大系 「小布勢神社遺跡」の解説

小布勢神社遺跡
おふせじんじやいせき

[現在地名]真野町西三川 小布施、田切須 小布勢山・大畑

真野古墳群の中央部、高位海岸段丘に突出する標高一八二メートルの神奈備型の高塚たかづか山麓の小布勢神社境内にある古代祭祀遺跡。本殿奥に御食石みけいしといわれる石柵に囲まれた長さ七〇センチの岩石があり、これが神体で禁足地である。御食石より西方二〇〇メートルの地から、山林開墾中に滑石製子持勾玉一個が出土。全長七センチで背部に四個、左右胴部に各三個の勾玉があり、腹部は大きな勾玉一個が付着する。境内地ならしのとき、御食石東傍から祭祀用品の台形に近い長方形の勾玉または剣の模造品の滑石製有孔石製品一個が出土。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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