小我(読み)ショウガ

デジタル大辞泉 「小我」の意味・読み・例文・類語

しょう‐が〔セウ‐〕【小我】

仏語凡夫の我。また、個人的な狭い範囲に閉じこもった自我。「―にとらわれる」⇔大我
インド哲学で、差別界の自我。他と区別した自我。⇔大我

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小我」の意味・読み・例文・類語

しょう‐がセウ‥【小我】

  1. 〘 名詞 〙 仏教で、真実、自在、不変常住をもつ涅槃(ねはん)の大我に対し、真実もなく、自在もない凡夫としての自己。また、哲学で、宇宙全体としての唯一絶対の実体に対し、人間のもつ小さな自我。
    1. [初出の実例]「手まへがってのりゃうけんもいったいせうがよりおこることなり」(出典:洒落本・大門雛形(1789‐1801)一)

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