…1927年に日活で喜劇《競走三日間》を撮り,監督として本格的にデビュー。戦前の代表作は《生ける人形》(1929)から《人生劇場》(1936),《裸の町》《限りなき前進》(ともに1937)を経て《土》(1939),《鳥居強右衛門》(1942)に至る作品群で,これらはすべて主演の小杉勇(のちに監督となる)との注目すべき共同作業の結果である。45‐54年の10年間にわたるなぞめいた大陸生活を送り,その間に満映(満州映画協会)理事長を務めた甘粕正彦の自決にも立ち会う。…
…シナリオは八木隆一郎,北村勉。配役は勘次が当時内田吐夢作品の常連であった小杉勇,おつぎが新人の風見章子,卯平が日活の名優山本嘉一。茨城県の農村に撮影用の農家を建て,そこにスタッフが住み込み,約1年間かけて撮影されただけあって,碧川(みどりかわ)道夫のカメラによる画面は,農村の四季をなまなましく克明にうつし出し,リアリズム映画の一頂点と目されるに至っている。…
※「小杉勇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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