小板(読み)コイタ

デジタル大辞泉 「小板」の意味・読み・例文・類語

こ‐いた【小板】

小さな板。板切れ
茶室で炉が向こう切りのとき、炉と壁との間に入れる板。
茶道で、風炉ふろの下に敷く板。

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精選版 日本国語大辞典 「小板」の意味・読み・例文・類語

こ‐いた【小板】

〘名〙
① 小さな板。板切れ。〔文明本節用集(室町中)〕
浮世草子・浮世栄花一代男(1693)二「枝つきの花柚小板(コイタ)の焼味噌むすびのし」
② 茶道で、台目畳(だいめたたみ)向板(むこういた)を入れて炉を切る場合、炉縁と壁との間、または向板との間に入れる板。〔茶道早合点(1771)〕
③ 茶道で、風炉の下に敷く板をいう。真塗または掻合塗を用い、幅は一寸八分から二寸二分。風炉敷板。局版。
※宗達茶湯日記(他会記)‐永祿三年(1560)三月二日「小板に丸釜、手桶、二つ」
④ 小形の板蒲鉾(いたかまぼこ)をいう。

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