小林静雄(読み)こばやししずお

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小林静雄」の意味・わかりやすい解説

小林静雄
こばやししずお

[生]1909.9.2. 東京
[没]1945.1.24. フィリピン
能楽研究家,評論家。 1932年早稲田大学国文科卒業,35年同大学院終了。千代田女子専門学校講師,雑誌観世』編集主任をつとめた。能楽史について創見に富む実証的な論文を発表し学界に貢献するかたわら,評論・随筆もよくし,『観世流大成謡本』の刊行にも尽力。第2次世界大戦で戦死した。著書に『能楽史料・第一輯』 (1933) ,『室町能楽記』 (35) ,『謡曲作者の研究』 (42) ,『世阿弥』 (43) ,『能楽史研究』 (45) がある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小林静雄」の解説

小林静雄 こばやし-しずお

1909-1945 昭和時代前期の能楽研究家。
明治42年9月2日生まれ。早大大学院在学中に「能楽史料」を刊行。千代田女子専門学校講師,雑誌「観世」編集主任をつとめ,昭和17年「謡曲作者の研究」をあらわす。昭和20年1月24日フィリピンで戦死。37歳。東京出身。著作ほかに「室町能楽記」「世阿弥(ぜあみ)」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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