デジタル大辞泉
「小枝」の意味・読み・例文・類語
さ‐えだ【▽小枝】
こえだ。えだ。
「明けされば榛の―に夕されば藤の繁みに」〈万・四二〇七〉
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さ‐えだ【小枝】
[1] (「さ」は
接頭語) 木の枝。または、小さな枝。こえだ。
※
万葉(8C後)一四・三四九三・或本歌「
遅速(おそはや)も君をし待たむ向つ嶺の椎の佐要太
(サエダ)の時は過ぐとも」
※
拾遺(1005‐07頃か)雑秋・一一二〇「かの見ゆる
池辺にたてるそが菊のしげみさえだの色のてこらさ〈よみ人しらず〉」
[2]
横笛の名器の名。
平敦盛の所持した「
青葉の笛」がこれと同じ物という。
※
平家(13C前)九「件の笛は〈略〉敦盛器量たるによって、もたれたりけるとかや。名をばさ枝とぞ申しける」
こ‐えだ【小枝】
〘名〙 小さい枝。枝の先に分かれ出ている枝。さえだ。
※
今昔(1120頃か)二六「遙なる峰の上より深き谷に傾て生たる木の、〈略〉細き小枝の有るを引へて居たる也けり」
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