小栗峠(読み)おぐりとうげ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小栗峠」の意味・わかりやすい解説

小栗峠
おぐりとうげ

熊本県北部,山鹿市福岡県南部,八女市との境にあり,筑肥山地を越える峠。標高 183m。筑後川の支流辺春川と菊池川の支流岩野川の谷を結んだ鞍部に位置する。筑後国肥後国を結ぶ交通路として古くから利用され,江戸時代には東方の三楠(みつくす)に関所が置かれ,その跡が残る。国道3号線が通じる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小栗峠」の意味・わかりやすい解説

小栗峠
おぐりとうげ

福岡県八女市(やめし)立花町(たちばなまち)地区と熊本県山鹿市(やまがし)鹿北町(かほくまち)地区との境にある峠。標高180メートル。県境をなす筑肥山地(ちくひさんち)の鞍部(あんぶ)を越すなだらかな峠で、国道3号が通じる。古くから、筑後(ちくご)国(福岡県)と肥後国(熊本県)を結ぶ重要路で、藩政時代には薩摩(さつま)街道(鹿児島街道)の関所が熊本県側の三楠(みつぐす)などに置かれた。矢部(やべ)川支流の辺春(へばる)川と菊池川支流の岩野川との分水界をなし、周辺の山地斜面にはミカン園が多い。

[石黒正紀]

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