小気候(読み)ショウキコウ(英語表記)Kleinklima[ドイツ]

デジタル大辞泉 「小気候」の意味・読み・例文・類語

しょう‐きこう〔セウ‐〕【小気候】

広がりが10キロ程度以下の狭い地域内にみられる気候地形高度土地利用状態などに左右される。→大気候中気候

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精選版 日本国語大辞典 「小気候」の意味・読み・例文・類語

しょう‐きこう セウ‥【小気候】

〘名〙 狭い範囲の地域における気候現象。地域は水平的には数十キロメートル、垂直的にはおおよそ一〇〇〇メートルまでの範囲。具体的には都市温度、海風陸風谷間気温逆転などの現象。

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改訂新版 世界大百科事典 「小気候」の意味・わかりやすい解説

小気候 (しょうきこう)
Kleinklima[ドイツ]

もともと狭い小地域の気候を指すが,今日では中気候概念が定着したため,水平的な広がりが10km程度以下の狭い地域内の気候の差異をいう。高度,斜面の向き,地表の起伏や地上被覆(土地利用)など細かい土地条件の違いによって生じる。小都市の都市気候山腹温暖帯山腹途中山麓よりも高温になる現象)などはその例である。小気候の現象は鉛直方向の広がりも小さく,地上1000m以下の大気境界層内部に限られる。ときによると中気候と小気候の中間の規模の気候を局地気候ということがある。
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百科事典マイペディア 「小気候」の意味・わかりやすい解説

小気候【しょうきこう】

一つの谷,斜面,耕地などのような狭い範囲に現れる気候。大気候,中気候,微気候の対。その広がりは10〜104m,垂直には10(-/)1〜103mくらい。気温分布,局地風,寒気流,霜,霧,積雪量などが細かな観測網によって調査され,作物や昆虫の環境条件,防風林や防雪林の効果などと関連して関心をもたれている。おもな気候因子は小規模地形,地表面の状態,外界との短周期の熱の授受,局地風循環など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小気候」の意味・わかりやすい解説

小気候
しょうきこう

気候

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