小田島雄志(読み)おだしま ゆうし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小田島雄志」の解説

小田島雄志 おだしま-ゆうし

1930- 昭和後期-平成時代の英文学者,演劇評論家。
昭和5年12月18日満州(中国東北部)奉天(現瀋陽)生まれ。津田塾大講師などをへて,昭和63年東大教授。のち文京学院大教授,東京芸術劇場館長。昭和41年文学座に参加。48年よりシェークスピア全戯曲の翻訳にとりかかり,55年訳了。同年芸術選奨。平成14年文化功労者。23年読売演劇大賞芸術栄誉賞。東大卒。著作はほかに「現代演劇論」「ジョン・オズボーン」「珈琲店のシェークスピア」「駄ジャレの流儀」「道化の鼻」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小田島雄志の言及

【シェークスピア】より

…シェークスピアの巨大な劇的世界が,たとえば不条理劇をもくるみこむ強靱なドラマトゥルギーとともににわかに注目を集め,明治期を上回る第二のブームが現出した。逍遥以来のシェークスピア戯曲の完訳である小田島雄志訳(1973‐80)は,シェークスピアを〈われらの同時代人〉としてとらえこもうとする風潮の中で生まれた。言葉遊びへの執着も,意味の古典的な絶対性に対する不信という今日的な認識に連なるものである。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」