小盗(読み)こぬすみ

精選版 日本国語大辞典 「小盗」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぬすみ【小盗】

〘名〙
① ちょっとした盗み。少しのものを盗むこと。
※古文真宝桂林抄(1485頃)乾「潜━は小ぬすみぞ。これは皆道え好き方はなきぞ」
歌舞伎幼稚子敵討(1753)二「小さい時から心が悪党で、家中の物を小盗したり」
江戸時代御定書に規定された各種盗犯の一種。袂銭(たもとぜに)腰銭(こしぜに)を抜き取ったり、巾着切りをしたりする盗み、または盗品の価格が一〇両未満の盗みなどをいう。はじめ敲(たたき)が科せられたが、のち入墨に改められた。
※年成録(1817頃か)賞刑「小盗の刑とて、笞うちてはなち出すに」

しょう‐とう セウタウ【小盗】

〘名〙 こそどろ。ちょっとした盗賊。こぬすびと。小賊
※年成録(1817頃か)賞刑「小盗を捕へて悉く首を斬は不便なりと思へば」 〔後漢書‐光武紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「小盗」の読み・字形・画数・意味

【小盗】しようとう

こそ泥。

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