小職・小童(読み)こじょく

精選版 日本国語大辞典 「小職・小童」の意味・読み・例文・類語

こ‐じょく【小職・小童】

[1] 〘名〙
① 見習いの弟子。転じて、子どもを卑しめていう語。
評判記野郎虫(1660)瀬川蔵人「ちかき比まではこじょくにてありしが俄に成人したり」
娼家雑用をする女児下地っ子。禿(かむろ)
※洒落本・風俗七遊談(1756)二「どやの遣ひみち鼻紙たばこ身にも着たり小じょくめが身のうへ義理じゅんぎ」
③ 女性の見習い弟子。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「あとから小ぢょくは供をしながら、ふりかへりて熊にからかふ」
[2] 〘形動〙 小さなさま。わずかな。少しばかり。
※評判記・満散利久佐(1656)白藤「此くつは、小じょくにて、きたなく、せはしき故にや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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