小菜(読み)こな

精選版 日本国語大辞典 「小菜」の意味・読み・例文・類語

こ‐な【小菜】

〘名〙 (「こ」は接頭語) 芽を出したばかりの菜。また、一般に貝割菜(かいわりな)などの菜を親しんでいう語。《季・秋》
堀河百首(1105‐06頃)春「春きてはかたみぬき入れて賤(しづ)の女(め)垣根の小菜を摘まぬ日ぞなき〈隆源〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の小菜の言及

【卓袱】より

…とくに一つテーブルを囲んで主客が同じ器から取り分けて食べることは,銘々膳を通常とした当時の日本人にとってよほど珍しかったとみえ,テーブルクロスないしはテーブルを意味する語をそのまま料理に冠して通称とした理由であろう。通常は,前菜ともいうべき小菜7~8種,大菜と呼ぶあたたかい料理が5~6種,多い場合は小菜16種,大菜9種が供された。現在では茶碗蒸し,けんちんなどに往時の姿が見られ,東坡煮(とうばに)(豚肉の角煮)などが特色とされる。…

※「小菜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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