小返(読み)こがえし

精選版 日本国語大辞典 「小返」の意味・読み・例文・類語

こ‐がえし‥がへし【小返】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こ」は接頭語 )
  2. 軍勢が退却する途中、一部の者が引き返して戦うこと。
    1. [初出の実例]「凡そ今日の合戦十四度の掛合と申伝へ候へども、大ぜり合は六ケ度、小返しの掛合は其数をしらず候」(出典:籾井家日記(1582頃)一(古事類苑・兵事一三))
  3. 芝居稽古事で、うろ覚えや不明な部分を繰り返し稽古すること。
    1. [初出の実例]「又小かへしとて、再遍けいこし」(出典:役者論語(1776)続耳塵集)

こ‐がえり‥がへり【小返】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 軒桁(のきげた)隅木笠木など、角材上面につけた勾配の部分。
  3. いったん進んだものが少しあとへ戻ること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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