小野五平(読み)おの ごへい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小野五平」の解説

小野五平 おの-ごへい

1831-1921 幕末-大正時代の将棋棋士。
天保(てんぽう)2年10月6日生まれ。嘉永(かえい)元年天野宗歩(そうほ)の門人となり,慶応3年6段。明治31年12世名人となり,23年間名人位を保持した。おおくの門弟におしえ,将棋界隆盛の基礎をつくった。大正10年1月29日死去。91歳。阿波(あわ)(徳島県)出身別名に土井喜太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小野五平の言及

【将棋】より

…その17年後に大橋本家も絶えてすべての家元は絶えた。98年天野宗歩門下の小野五平が後援者に推されて68歳の老齢で12世名人を名のった。小野の名人就位は家元制度の廃止であったが,直ちに他の将棋師や愛棋家から異議を申したてられたように,明治後半期の将棋界の混迷と不統一を端的に示している。…

※「小野五平」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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