小野春信(読み)おの はるのぶ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小野春信」の解説

小野春信 おの-はるのぶ

1683-1754 江戸時代前期-中期武士,鉱山師。
天和(てんな)3年生まれ。筑後(ちくご)(福岡県)柳河(やながわ)藩士。宝永元年家老となる。享保(きょうほう)6年三池郡平野村の山林をあたえられ,石炭の採掘をはじめ,平野山坑をひらく。炭鉱は明治6年官営となり,のち三井三池炭鉱となった。宝暦4年10月5日死去。72歳。本姓は立花。幼名は戸次権次郎。通称は多介,織部,若狭。号は竹翁軒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小野春信の言及

【柳河藩】より

…一方,宗茂以来田中時代に引き続いて新田開発を推進したが,元禄~延享期(1688‐1748)は干拓の最盛期を迎え,有力家臣や商人請負による大小さまざまの新田が造成された。4代鑑任(あきたか)は銀札を発行し,櫨(はぜ)運上金の制度を設け,家老小野春信は1721年(享保6)三池郡平野山に炭坑を開いた。これが三池炭鉱の創始といわれる。…

※「小野春信」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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