小頭(読み)コガシラ

精選版 日本国語大辞典 「小頭」の意味・読み・例文・類語

こ‐がしら【小頭】

  1. 〘 名詞 〙 軍隊、捕り方、火消しなどの部隊編成において大頭(おおがしら)の下に属する小部隊の長。⇔大頭(おおがしら)
    1. [初出の実例]「近習二百八十五騎は六番に分るなり、一番に、大頭一騎、小頭一騎」(出典:信玄全集末書(1663頃か)上)
    2. 「見兼ねてかけ寄る捕手の小頭」(出典:浄瑠璃・伊賀越道中双六(1783)八)

こ‐つぶり【小頭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こ」は接頭語 ) くび。かしら。あたま。特に、小さい頭。また、首を卑しめていう語。
    1. [初出の実例]「にぎりこぶしにちかきこつふり 新発意が二わうのかたにとびあがり」(出典:俳諧・古活字版大本犬筑波集(1532頃)雑)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小頭の言及

【若者組】より

…加入に際し,まれには肉体的な試練を課せられた例もある。 若者組の組織は,ふつう最年長の若者頭のほか,数名の小頭(こがしら)といった役員がおかれ,脱退直後の者が中老(ちゆうろう)として顧問役をした。さらに,B型の若者組の内部構造は明確な年齢階梯制をなしていた。…

※「小頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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