尤物(読み)ユウブツ

デジタル大辞泉 「尤物」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ぶつ〔イウ‐〕【×尤物】

同類の中で、特にすぐれたもの。
美しい女性。美女美人
「十六七の島田の―を」〈魯庵社会百面相
[類語]美人別嬪べっぴん美女麗人佳人かじん美形美姫びき名花解語の花シャン小町マドンナ色女大和撫子美少女傾国傾城

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尤物」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ぶつ イウ‥【尤物】

〘名〙
① すぐれたもの。めだつ代表的なもの。
菅家文草(900頃)五・上巳日、対雨翫花「暮春尤物雨中花、何況流觴酔眼斜」
② すぐれて美しい女性。美女。
※江吏部集(1010‐11頃)中・王昭君「可惜明妃在遠営、本来尤物感人情」 〔春秋左伝‐昭公二八年〕

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普及版 字通 「尤物」の読み・字形・画数・意味

【尤物】ゆう(いう)ぶつ

美人。また、珍奇の物。〔晋書、江統伝〕高世は、尤物を(たつと)ばず。

字通「尤」の項目を見る

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