尻別岳(読み)しりべつだけ

日本歴史地名大系 「尻別岳」の解説

尻別岳
しりべつだけ

虻田あぶた郡の真狩村・喜茂別きもべつ町・留寿都るすつ村の境にある山。標高一一〇七・四メートル。西に軍人ぐんじん(五六一・八メートル)南西橇負そりおい(七一五・一メートル)があり、北東側山麓を尻別川が北西流する。山川地理取調図に「ヒン子シリ」とみえるのが当山で、その西にソリヲイも記される。「丁巳日誌」(報志利辺津日誌)にはヒン子シリについて「土人等此山をさしてシリベツ岳と云。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尻別岳」の意味・わかりやすい解説

尻別岳
しりべつだけ

北海道西部にある火山。標高 1107m。喜茂別町,真狩村,留寿都村の境に位置する。安山岩質の溶岩から成る溶岩円頂丘 (鐘状火山) 。浸食が進んで放射状の谷が発達し,山麓には扇状地崖錐分布。北西にそびえる羊蹄山 (マツカリヌプリ) を後方羊蹄山と呼ぶのに対し,尻別岳を前方羊蹄山という場合もある。山麓はジャガイモ,テンサイ,アスパラガスなどの畑作地域。

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