尾閭(読み)ビリョ

デジタル大辞泉 「尾閭」の意味・読み・例文・類語

び‐りょ【尾×閭】

《「荘子秋水から》大海の底にあって絶えず海水を漏らしているという穴。
「―洩らせども乾かず」〈太平記・三四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尾閭」の意味・読み・例文・類語

び‐りょ【尾閭】

〘名〙
① (「荘子‐秋水」の「天下之水莫於海、万川帰之不何時止、而不盈、尾閭泄之不何時已、而不虚」による) 大海の底にあって、絶えず水をもらすという穴。すべての川の出口に当たると信じられている所。ひいて、ものを排泄(はいせつ)すること。また、その所のたとえ。
※三教指帰(797頃)中「流以涓滴、泄以尾閭
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「湖より流れ湖に注ぎ、源頭ありて尾閭なしと云」 〔嵆康‐養生論〕

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普及版 字通 「尾閭」の読み・字形・画数・意味

【尾閭】びりよ

海底大穴。〔荘子、秋水〕天下の水、より大なるは(な)し。川之れに歸するも、~盈(み)たず。尾閭之れを泄(もら)すも~(むな)しからず。

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