尿嚢(読み)ニョウノウ

デジタル大辞泉 「尿嚢」の意味・読み・例文・類語

にょう‐のう〔ネウナウ〕【尿×嚢】

脊椎動物羊膜類発生中のはいにできる、内胚葉と中胚葉からなる袋状のもの。初めは排泄物を満たすが、のちに爬虫はちゅう類・鳥類では呼吸器官として働き、哺乳類では胎盤一部を形成する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尿嚢」の意味・読み・例文・類語

にょう‐のう ネウナウ【尿嚢】

〘名〙 高等脊椎動物の発生中の胚にみられる嚢。内臓葉から形成される尿膜嚢状になったもので、尿嚢柄と呼ばれる部分によって胚体の消化管と連続するとともに、羊膜漿膜の間の胚体外体腔に広がる。発生の初期には主として排出物をため、後には呼吸器官としても働く。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android