尿道球腺(読み)ニョウドウキュウセン(英語表記)bulbourethral gland

デジタル大辞泉 「尿道球腺」の意味・読み・例文・類語

にょうどうきゅう‐せん〔ネウダウキウ‐〕【尿道球腺】

カウパー腺

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尿道球腺」の意味・わかりやすい解説

尿道球腺
にょうどうきゅうせん
bulbourethral gland

カウパー腺ともいう。男性尿道球後端の両側で,尿生殖隔膜内に対になって埋没するエンドウ豆大の分泌腺導管は尿道に開口している。粘りけのある弱アルカリ性の液を分泌して尿を中和,洗滌し,精子通過にそなえる役割をする。 W.カウパーはイギリスの解剖学者。

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世界大百科事典(旧版)内の尿道球腺の言及

【性器】より

…結石の一種で,分泌物の成分が固まり石灰化の傾向を示すものである。 前立腺の下には尿道球腺が1対あって,尿道に通じている。これはカウパー腺ともよばれ,エンドウ豆大の粘液腺で,女性のバルトリン腺にあたる。…

【尿道】より

…男女とも上皮内には杯細胞や小粘液腺が散在し,上皮下には尿道腺と呼ばれる粘液腺があり上皮に開口する。男性ではこのほかに1対の尿道球腺(カウパー腺ともいう)と呼ばれるエンドウ豆大の粘液腺が前立腺の下にあり,深会陰横筋に埋まるが,この導管は尿道の膜性部下端に開き,射精に先だって亀頭をうるおす。上皮の下には粘膜固有層があるが,ここでは内腔の広い静脈が豊富なのが特徴で,これがとくに大きく発達したものが男の尿道の海綿体部をつつむ尿道海綿体である。…

※「尿道球腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」