局沢(読み)つぼねざわ

日本歴史地名大系 「局沢」の解説

局沢
つぼねざわ

皇居二重にじゆう橋周辺から吹上ふきあげ御苑にかけて所在した中世の地名。番町ばんちよう付近を源頭とし、堰止められる以前の千鳥ちどりヶ淵を通り、いぬい堀・蓮池はすいけ堀を経て坂下さかした門付近に至る水流両岸に開けた谷地形。江戸時代、北東岸は江戸城北ノ丸・本丸となり、南西岸は吹上西丸となった。中世の江戸城に隣接する当地域には寺院が集中していたらしく、局沢十六ヵ寺とよばれたという(「天正日記」。ただし同書は偽作説あり)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android