居浸(読み)いびたれる

精選版 日本国語大辞典 「居浸」の意味・読み・例文・類語

い‐びた・れる ゐ‥【居浸】

〘自ラ下一〙 すわり込んだままで、そこを動かない。帰らないで居続ける。入り浸る。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「這入込(はひりこ)みの直(すぐ)に居びたれて又居候(ゐそうろう)

い‐びったれ ゐ‥【居浸】

〘名〙 (「いびたれ」の変化した語) すわり込んで動かないこと。
※歌舞伎・三国三朝良薬噺(忘れ薬)(1869)「お前の内で今日一日どんたくの居びったれを仕ようと思ふが」

い‐びたれ ゐ‥【居浸】

〘名〙 すわりこんで、そこを離れないこと。
浄瑠璃・伊豆院宣源氏鏡(1741)三「妹が色に絆(ほだ)しを打たれ、居びたれの助べい殿」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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