屋久杉製品(読み)やくすぎせいひん

事典 日本の地域ブランド・名産品 「屋久杉製品」の解説

屋久杉製品[木工]
やくすぎせいひん

九州・沖縄地方、鹿児島県の地域ブランド。
熊毛郡屋久町・熊毛郡上屋久町・鹿児島市などで製作されている。宮之浦岳及びその周辺山岳の中腹部に自生した杉で、樹齢1,000年以上のものを屋久杉という。戦後屋久島の杉原生林が特別天然記念物となったため、いまでは工芸品の材料は土埋木といわれる根株を主として、台風などの自然現象により倒木したものが使用される。九州南部の温かい気候と豊かな雨によってじっくりと育った屋久杉は、木目が細かく美しい。樹脂が多いため、潤いのある光沢芳香がいつまでも楽しめる。鹿児島県伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android