精選版 日本国語大辞典 「屋島・八島」の意味・読み・例文・類語
や‐しま【屋島・八島】
[二] 謡曲。二番目物。各流。伝世阿彌作。「平家物語」による。旅僧が讚岐国八島の浦で塩屋に一夜の宿をこう。主(あるじ)の老漁夫は求められるままに源平合戦の様を語り、自分が義経の霊であるとほのめかして姿を消す。その夜、僧の夢の中に義経の亡霊が現われて、屋島の合戦で波に流された弓を命がけで拾いあげた弓流しの有様を語り、修羅道で苦しむさまを示す。勝修羅の一つ。
[四] (二)を取り入れた邦楽の曲名。
(ロ) 荻江節。(イ)を明治一二年(一八七九)、四世荻江露友が荻江節に取り入れたもの。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報