屯田兵村(読み)とんでんへいそん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「屯田兵村」の意味・わかりやすい解説

屯田兵村
とんでんへいそん

屯田兵によって形成された集落。日本では明治初期に北海道の開拓と北辺の警備,士族授産事業を兼ねて入植した開拓集落をいう。屯田兵村では1戸あたり約 5haの土地と共有地が与えられ,開墾の成功後は自作農として自立することができた。規模は約 200戸を1中隊として組織され,これが集落構成の単位となった。耕地はアメリカのタウンシップ方式を取入れ,整然たる碁盤目状の土地割が実施された。札幌市西区の琴似 (ことに) ,室蘭市の輪西 (わにし) 町などがその例。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android