山岡 望(読み)ヤマオカ ノゾム

20世紀日本人名事典 「山岡 望」の解説

山岡 望
ヤマオカ ノゾム

大正・昭和期の教育者 国際基督教大学教授



生年
明治25(1892)年3月27日

没年
昭和53(1978)年8月22日

出生地
三重県津市

学歴〔年〕
東京帝大理科大学化学科〔大正5年〕卒

経歴
三重県津市の教会牧師館に山岡邦三の三男として生まれる。大正5年第六高等学校教授として岡山赴任、昭和25年同校が廃校になるまでの35年間化学を教えた。この間、2年「化学史伝」、7・9年「有機化学構造論」(上・下)を著す。また自著「わが有機化学」により講義・化学実験を行い、各分野に数多くの俊秀を送り出した。のち東京に移り日本獣医畜産大学教授、国際基督教大学教授を務める傍ら、化学史の執筆に専念し、「化学史談」(1〜8 別刷)、「化学史窓」「化学史筆」「化学史塵」「六稜史筆」などを著した。また没後の60年、内田老鶴圃から「山岡望伝」が出版された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山岡 望」の解説

山岡望 やまおか-のぞむ

1892-1978 大正-昭和時代の教育者。
明治25年3月27日生まれ。大正5年六高教授となり,35年間化学をおしえる。のち日本獣医畜産大,国際基督(キリスト)教大の教授をつとめた。昭和53年8月22日死去。86歳。大阪出身。東京帝大卒。著作に「化学史談」「六稜史筆」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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