山崎古戦場(読み)やまさきこせんじよう

日本歴史地名大系 「山崎古戦場」の解説

山崎古戦場
やまさきこせんじよう

[現在地名]布野村上布野

上布野かみふのの南、旧雲石路に接する東側丘陵地帯にあり、天文一三年(一五四四)七月、出雲国から南下した尼子勢を地元の三吉氏とそれを支援する毛利勢が迎撃した古戦場。

天文一〇年の安芸国郡山こおりやま(跡地は現高田郡吉田町)攻めに失敗し、備後国での勢力を失った尼子氏は、翌年からの大内氏・毛利氏の出雲国侵入を撃退し、比叡尾山ひえびやま(跡地は現三次市)城主三吉広隆を攻めるため、同一三年七月尼子晴久以下七千の兵が南下し、三吉氏とそれを支援する毛利氏の麾下と上布野に対峙した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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