日本大百科全書(ニッポニカ) 「山川(福岡県)」の意味・わかりやすい解説
山川(福岡県)
やまかわ
福岡県南西部、山門郡(やまとぐん)にあった旧町名(山川町(まち))。現在はみやま市の東部を占める。旧山川町は1969年(昭和44)町制施行。2007年(平成19)、瀬高(せたか)町、三池(みいけ)郡高田(たかた)町と合併、市制施行してみやま市となった。旧山川町域の東部は古生層からなる筑肥(ちくひ)山地で、西部に沖積地が広がり、国道443号が通じる。国道に併走して九州自動車道が通過、山川パーキングエリアには高速バスが停まり、福岡市と1時間で結ぶ。主産業は農業で、ミカンと米のほか、タケノコ、ブドウなどを産し、とくにミカンは山麓(さんろく)地帯を中心に県内有数の産地である。中心集落の原町(はらまち)は宿場町、野町(のまち)は市場町で、柳河藩(やながわはん)牧場のあった御牧山(おまきやま)は景勝地。
[石黒正紀]