山形[市](読み)やまがた

百科事典マイペディア 「山形[市]」の意味・わかりやすい解説

山形[市]【やまがた】

山形県南東部,山形盆地南部と周辺の山地を占める市。1889年市制。県庁所在地。中心市街は馬見ヶ崎(まみがさき)川扇状地に発達,中世以後城下町,羽州・六十里越・笹谷3街道が交わる宿駅として発展,ベニバナの集散,桐紙や和傘の産地としても知られた。奥羽本線(山形新幹線),山形自動車道,国道13,48号線などが通じ,仙山線,左沢(あてらざわ)線が分岐し,七日町,十日町を中心に商店街が形成されている。立谷川には工業団地があり,約900年の歴史をもつ鋳物や,金属機械,電気機器,精密機械などの生産が行われ,製造品出荷額で県内2位(2003)を占めている。米作,ホップ,ブドウ,サクランボの栽培のほか山形牛などの畜産も盛ん。市域には南東部にスキーと樹氷で有名な蔵王温泉,北東部に山寺がある。東日本大震災で,市内において被害が発生。381.30km2。25万4244人(2010)。→山形藩
→関連項目山形[県]山形大学

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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