ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山本豊市」の意味・わかりやすい解説
山本豊市
やまもととよいち
[没]1987.2.2. 東京
彫刻家。 1917年戸張孤雁に師事,18年太平洋画会研究所に入る。 21年第8回再興院展に入選,以後同展に出品。 24年渡仏,25年から A.マイヨールに師事。帰国後,日本の伝統的素材である漆を西洋的な造形に生かした乾漆 (→乾漆像 ) の作品は,日本古来の素材を近代彫刻のなかによみがえらせたものとして高く評価された。 32年日本美術院同人,50年新樹会会員,53~67年東京芸術大学教授。 61年には SAS (彫刻家集団) を結成。 67年愛知芸術大学教授。 83年文化功労者。
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