山火口(読み)ヤマボクチ

デジタル大辞泉 「山火口」の意味・読み・例文・類語

やま‐ぼくち【山火口】

キク科多年草山地の日当たりのよい所に生え、高さ約1メートル。葉は卵形で、裏面に白い綿毛を密生する。秋、白い頭状花を横向きにつける。葉が羽状に裂けているものをキクバヤマボクチ、三角状のものをハバヤマボクチとよぶ。ともに綿毛が火口ほくちとして用いられた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「山火口」の意味・読み・例文・類語

やま‐ぼくち【山火口】

  1. 〘 名詞 〙 キク科の多年草。近畿以西の本州、四国、九州の日当たりのよい山地に生える。高さ一メートルぐらい。全体に白い綿毛を密生する。葉は卵形で基部は心臓形となりゴボウの葉に似ているが、縁には欠刻がある。秋、紫または淡黄色の頭状花をつける。総苞は鐘形、総苞片は針形。小花はすべて管状花。冠毛は褐色火口(ほくち)に使う。葉を乾燥してもぐさを作り、また、タバコの代用にする。若葉と根は食べられる。やまごぼう。くまとりぼくち。〔物品識名拾遺(1825)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「山火口」の解説

山火口 (ヤマボクチ)

植物。キク科の多年草。キクバヤマボクチの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android