山王山村(読み)さんのうさんむら

日本歴史地名大系 「山王山村」の解説

山王山村
さんのうさんむら

[現在地名]五霞村山王山さんのうやま

利根川南岸に所在。周囲には湿地帯・沼が存在した。北西部の一部が台地のほかは低地。東は山王村。村は東昌とうしよう寺を中心に形成される。東昌寺はもと山王村にあり、寺の移転とともに農民も移住して開墾に従事したといい、当地原山王はらさんのうと称したとも伝えられる。「寛文朱印留」に

<資料は省略されています>

とあるように、東昌寺領二〇石の地を山王山村と称するのであり、郷帳には記載されていない。文政一二年(一八二九)の御用留帳(松本好司文書)によれば家数三二・人口一八〇。中田なかだ宿(現古河市)と武州栗橋くりはし宿への定助郷役があったと考えられる。天保九年(一八三八)の葛飾郡五拾四ケ村組合諸商渡世向取調書上帳(同文書)でも村高二〇石で全村が東昌寺領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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