山田教会(読み)やまだきようかい

日本歴史地名大系 「山田教会」の解説

山田教会
やまだきようかい

[現在地名]生月町山田免

カトリック教会で、教会堂は吉永よしながにある。一六世紀末頃、アントニオ籠手田安経、ジョアン一部勘解由が当地を領知していた時代、一千三〇〇人のキリシタンがいたという(フロイス「日本史」)。しかし領主松浦氏の弾圧によりキリシタンは殉教者や逃亡者が相次ぎ、多くの信徒は潜伏していった。明治六年(一八七三)キリシタン禁制の高札撤廃のあと、フランス人宣教師ペルー神父が日本人に変装して生月に渡り、潜伏信徒に教会への復帰をよびかけた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android